横浜市中区・日ノ出町の婦人科 育愛会レディースクリニック 性風俗のお仕事 FAQ

性風俗のお仕事をされている方へ(2)FAQ

3.キスやオーラルセックス、素股だけでも、病気が感染しますか?

1)口唇ペルペス・性器ヘルペス

口唇ペルペスは口の周りに水疱ができ、それが崩れて潰瘍になりますが、キスでも感染しますし、同じ食器を使い回すことでも感染します。家族間での感染が多く見られます。両親から赤ちゃんへの感染もあります。口唇ペルペスや性器ヘルペスのようなウイルス性の水ぶくれや潰瘍も、接触することで相手に感染します。自分がヘルペスを持っている人は、水ぶくれや潰瘍などの症状が出ていない時でも、自分の唾液や分泌物の中にウイルスが排泄されているため、相手にうつしてしまう可能性があることを知っておきましょう。

2)クラミジア感染症・淋菌感染症

クラミジア感染症や淋菌感染症も、のどに感染があれば、キスした相手や、オーラルセックスをしてあげた相手に感染する可能性があります。クラミジア感染症や淋菌感染症にかかっている男性のペニスがじかにのどに触れたり、口腔内にじかに射精があればのどに感染する可能性があります。直接、ペニスが膣内に挿入されていなくても、膣の入り口や、外陰部にペニス触れたり擦れたりして、ペニスから出た分泌物が女性の外陰部につくと病気が感染する事があります。

3)梅毒

梅毒も、のどに梅毒の感染があれば、相手に感染します。(咽頭梅毒、梅毒アンギーナ)

4)尖圭コンジローマ

コンドームに覆われていない部分に、コンジローマなどのウイルス性のイボがあるときに、イボに接触すると感染することがあります。

4.お客さんからレイプ被害にあった!そんな時は…

性風俗産業に従事される場合、思わぬ被害にあうこともあるかもしれません。万が一レイプ被害にあった時に、婦人科でできることをご紹介します。

1)緊急避妊ピル

72時間以内の服用 金額等詳しくはこちら
※日頃から低用量ピルを服用することで、望まない妊娠を避けることができます。

2)すぐにやるべき検査

※現在の妊娠や性病を否定するための検査が必要な場合があります。

  • 現在、妊娠していないことを立証するために、妊娠判定(尿HCG検査)を行います。
  • 現在、性病にかかっていないことを立証するために、下記の検査を行います。

(クラミジア、淋病、トリコモナス、B型肝炎、C型肝炎、HIV、梅毒、ヘルペスなど)

3)あとからやるべき検査(潜伏期間を考慮して、潜伏期間が明けた頃に検査する)

  • 淋菌感染症、トリコモナス検査は被害にあってから1週間後に検査します。
  • クラミジア感染症は被害にあってから2週間後に再検査します。
  • 梅毒は4週間後に再検査します。
  • B型肝炎、C型肝炎、HIV感染症は3ヶ月間後に再検査を行います。
  • 尖圭コンジローマは3ヶ月くらい経過してイボが出てくるようなら、すぐに受診しましょう。

4)被害届を出す場合

警察に被害届を出される場合は、最寄りの警察署までご連絡ください。横浜市中区日ノ出町の最寄り警察署は伊勢佐木警察署、電話045−231−0110です。性犯罪として被害届を出す場合は、警察による被害者支援制度が受けられます。

警察による被害者支援制度

〇緊急避妊用等の公費負担制度

  • 初診料(初回処置料として、初診に伴う一般的な検査、治療、投薬等の費用を含む)
  • 診断書料
  • 性感染症検査料(再検査料を含む)
  • 緊急避妊費用(緊急避妊ピル代)
  • 人工妊娠中絶費用(手術前後各1回の診察料含む)

〇犯罪被害給付金制度(犯罪の被害により重い傷病などが生じた場合に給付金を支給。一定の条件あり)
〇捜査の過程における配慮(女性警察官による対応やプライバシーに配慮した被害者専用車両の利用)
〇警察本部の専門員によるカウンセリング
〇捜査の状況の加害者の処分についての情報提供

「産婦人科医療機関向け性犯罪被害者への対応に係る手引き」より

緊急時は110番通報してください。すぐに近くにいるパトカーが駆けつけます。警察に届け出るか迷っている方、ご相談のみしたい場合は、かながわ性犯罪・性暴力ホットライン(電話045-210-7379)にご相談ください。秘密は厳守され、匿名で相談できます、安心してご相談ください。24時間、365日いつでも女性の専門相談員がお話を伺います。
もし性犯罪として被害届を出さない場合(傷害のみで被害届を出すなど)で検査をしたい場合はご自身の負担で自費になります。(当クリニックで、ご本人に無断で警察に通報することはいたしません)
被害届を出すか迷っているときは、まずは証拠となる分泌物などを採取して冷凍保存しておく必要がありますので、被害にあったら、お風呂に入るなどしないで、クリニックにお電話でご相談下さい。(クリニック受付電話045-231-1770)もしも暴力を受けた場合で、外傷や打撲、肛門内部の裂傷などがある場合は、脳神経外科や外科、肛門科などの科を備えていて、レントゲン検査やCT検査などを備えている総合病院などで検査の必要があるため、当クリニックではお受けできない場合もありますのでご了承ください。

5.ローションに含まれる保存料にご注意ください

一般に売られているセックスの時に使う、潤滑ローションには保存料などが含まれていることを知っていますか?そのローションの成分表を見てみてください。ローションの中には、パラベン、メチルパラベン、プロピレングリコールなどが入っていませんか?これらは体に有害な物質で、発がん性があることが危惧されています。当クリニックでは2017年8月より99.5%〜100%のオーガニックのローションを数種類、取り扱うことになりました。オーラルセックス用の100%オーガニックローションも置いています。クリニックの受付でご購入いただけます。すでにご好評いただいています。ご希望の方は受付までご連絡ください。受付近くの小テーブル、診察室、トイレにもリーフレットが置いてありますので、ご覧ください。セックスの時に、潤いが不足して膣内が乾燥して困っている方にも、安心してご利用いただけます。セックスはないけど、乾燥感があって困っている方は、萎縮性膣炎の場合もありますので、医師までご相談ください。

6.子宮がん検診は受けていますか?

20歳から40歳代の方は、子宮頸がんのリスクが高いので、日本産婦人科学会では、毎年、子宮頸がん検診を受けるように勧めています。横浜市にお住まいで、住民票が横浜市にある方で20歳以上の方なら、横浜市のがん検診票(黄色)で、1360円で検診が受けられます。(詳しくは当クリニックサイトのこちらをごらんください)

7.ピルと子宮がんの関係について。

ここは必ずお読みください!

性風俗産業にお勤めの方で、検査をしないで低用量ピルを服用されている方は注意が必要です。何年も服用しているが、子宮がん検診などの婦人科的な検査は全然していない。今まで一度も子宮がん健診はしたことがない。という方がいらっしゃいます。あなたはタバコ吸っていて、低用量ピルを服用するときのリスクについて、ピルを処方してくれた医師よりリスクについて聞いていますか?ピルを出してくれた医師から血栓症のリスクや、がんについてのリスクについての説明を聞きましたか?タバコを吸う方が、低用量ピルを服用すると、血栓症のリスクが増加するので、突然、血栓症になって亡くなる場合もあるのです。実際に20才代で死亡の報告がありますので、当クリニックではタバコを吸っている方には禁煙をしていただいてから、必要があれば低用量ピルを処方しています。現在のガイドラインでは、35歳以上で15本以上タバコを吸う方には低用量ピルを処方できないか、慎重に投与することになっています。また、40歳以上の方は、タバコに関わらず、年齢的に血栓症のリスクが高いので、低用量ピルの処方が勧められないことになりました。
当クリニックでは、性風俗産業にお勤めの方で、また一度も子宮がん検診を受けたことがない方には、まずは、子宮頸がんになっていないことを確認してから、低用量ピルを処方しています。
いつも行っているクリニックでは、子宮がん検診はしなくて、血液検査だけやってくれて、低用量ピルを簡単に処方してくれるから便利でいいや、と思われるかもしれません。でも、性風俗産業にお勤めの方は、HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染する機会も多く、万が一子宮頸がんになっていても検査をしていなければ気がつかないで、低用量ピルや中用量ピルを服用していた場合、子宮頸がんが進んでしまう恐れがあります。性風俗のお仕事をする為に、生理が来ては困るので、生理をずらす為に、プラノバールという中用量ピルを処方されていて、服用しても出血が続いているのでクリニックに行くと、これを飲めば止まるからと言われてまた同じ薬が出たので、それを飲んでいるが、1年半も経つが出血が止まらない。いよいよおかしい、と思って当クリニックを受診された方がいらっしゃいました。実際には、かなり進んだ子宮がんになっており、すぐに大学病院にご紹介となりました。そんなことにならないように検査をして、自分の体を守って欲しいと思います。
お店からお薬が出るところもあるようですが、人からお薬をもらって飲むことはとてもリスクがあることに気がついてください。もしも、あなた自身が血栓症のできやすい体質であったり、タバコを吸う場合に、人からもらった低用量ピルを服用することが、あなたの命の危険にさらすこともあるのです。また低用量ピルだと言われて飲んでいるが、実は低用量ピルよりずっと用量の多い、中用量ピルをもらって、知らないで飲んでいることもあるのです。
よくお店でくれるピルはプラノバールで、低用量ピルだから大丈夫、という患者様がいらっしゃいます。お店で出るからずっと飲んでいる。という患者様もいらっしゃいます。プラノバールは中用量のピルですよ!と医師に言われて、知らなかった、とびっくりされた患者様もいらっしゃいました。お薬はみんな多少の毒性があります。長期間にホルモン剤を服用するときは、発ガンのリスクのあることを理解して、血液検査だけでなく、必ず子宮頸がん、(必要あれば体がん)健診や、乳がん健診も受けてください。

8.子宮頚がん、コンジローマはワクチンで予防できます

現在日本にある子宮頸がんのワクチンは2種類あります。4つのウイルス(HPV16型、18型、6型、11型)に対する4価のワクチン、ガーダシルと2つのウイルス(HPV16型、18型)に対する2価のワクチン、サーバリックスです。コンジローマはHPV6型、11型が原因となる病気なので、ガーダシルの接種で予防できます。現在できているコンジローマの治療には行えません。金額、接種回数など、詳しくは当クリニックサイトのこちらをごらんください。子宮頸がんワクチンは予約制になります。ご希望の方はクリニック受付045−231−1770までご連絡ください。

9.性感染症の検査、自己採取法と病院の検査の違いについて

性病の検査は、最近ではインターネットで申し込み、ご自宅に検査キットが届き、自分で分泌物を取って検査センターに郵送して調べてもらう自己採取法があります。病院やクリニックで行われる、医師により採取された検査との違いについてご説明したいと思います。
自己採取法の場合は、お忙しくて病院に行く時間がなかったり、まずは検査を受けてみたい、など手軽に受けられる利点があります。比較的お値段もお安く設定されています。また、お店で決められている提携先の検査センターを利用することでお安く検査ができる場合もあると思います。自己採取法の落とし穴は、自分で取るので、分泌物がしっかり採取されていないことがあります。現在では、クラミジアや淋菌の検査は、リアルタイムPCR検査にて行うことが多くなりましたので、精度が高く問題がないこともありますが、トリコモナスなどの培養検査は、実際にトリコモナスがいても検査に出ないこともあります。細菌培養の場合では、菌の中には温度が低いと死んでしまうものもあり、温度管理が必要な場合もあります。病院やクリニックでの検査のデメリットは、病院に行くのが大変、待ち時間が長いなどがありますが、医師がその目でしっかりと分泌物を採取し、分泌物をその場で、顕微鏡で検査することができるメリットもあり、精度が高いのが良い点です。当クリニックでは、膣カンジダ症、膣トリコモナス症などはその場でわかります。そして、異常があればその場でお薬が処方され、すぐに治療が開始できる点も良い点と言えます。
当クリニックでは、外の検査センターに検査を出して、その検査が陽性である場合、結果がわかり次第、ご本人様にお電話にてご連絡し、すぐに治療を開始できるようにしております。お電話を希望されない方は、その旨受付までご連絡いただき、お電話しないでおくこともできます。
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